ツンデレ専務と恋人協定
結局、私は専務に送ってもらうことになり一緒に会社を出た。


「なぁ、栞奈」

「はい」

専務の車に乗り込み、走り出してすぐに専務に名前を呼ばれた。


「俺が新ブランド立ち上げようとしてんのは知ってるよな?」

「はい、知ってます」

専務から直接教えてもらったわけじゃないけど、側にいたらそれくらいはわかる。

「明日、会長に企画書を持っていくつもりだ」

運転中だからだろうけど、専務は真っ直ぐ前を向いたまま話を続ける。

私は助手席で専務に視線を向けながら黙って聞いていた。


「その企画書が少しでも評価されれば、コンペのことも俺の話に耳を傾けてくれると思う。今までの俺がコンペは出来レースだって言っても誰も信じないだろ?」

それで最近こんなに仕事を頑張っていたんだ。


「だけど、問題がある」

「問題ですか?」

「ああ。俺が仕事をすれば敵が現れる」


どういうこと?
専務の言っている意味がわからなくて私は首を傾げる。


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