ツンデレ専務と恋人協定
今のなんだったの?

ひとり取り残された私は46階へと行き、デスクに座ると鏡を取り出した。

やっぱりだ。
首筋の専務が触れた部分がほんのり赤く色づいてる。
私は結んでいた髪をほどき、髪で赤い跡を隠した。


専務、なんで怒っていたんだろう?

私だって好き好んで常務の車に乗ったわけじゃないのに。

私は専務が戻ってくるまで仕事もせず、何をかもわからず考えこんでいた。

すると、お昼前になりやっと専務が戻ってきた。

私はさっきのこともあり、専務に挨拶すら出来ずにただ専務を見ることしかできない。


「ほら、これ」

専務はブランド物の紙袋を私のデスクにおいた。


「なんですか、これ」

中身を見ると、折り畳み式の傘とハンカチが入っていた。

「もしかして、お詫びの品ですか?」

さっきエレベーターであんなことをしたから、謝罪のつもりなのかな。

専務って謝るの苦手みたいだし、きっとそうなんだ。


「違う!俺は謝るようなことはしてない!もう二度と他の男の車に乗るな!急に雨が降ったらその傘を使うか、俺を呼べ」

「えっ?」


折り畳みの傘とハンカチはなんで買ってきたのかはわかったけど、俺を呼べってなに?

呼んだら来てくれるつもりなの?


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