ツンデレ専務と恋人協定
「どうしたの?栞奈、ため息なんかついて」


社員食堂でランチを食べていると、大和が私の前の席へとやってきた。


「疲れてんの?」

「そうじゃないけど、なんかね…」

「なに?話してみてよ」


こういうとこ昔と変わってないな。

優しいだけじゃなく、年上らしく包み込んでくれるところ。


私はうまく話せないけど、今のモヤモヤした気持ちをそのまま大和に話した。


「栞奈がヤキモチ妬くとはね」

「え?ヤキモチ?」

「そう、ヤキモチだよ。やっぱり自分の彼氏が仕事とは言え他の女を頼りにしてるのが気にいらないんだよ」


本当は専務は彼氏じゃないんだけどな。

だけど、主任ばかりに言って私に何も言ってくれなくなったことがすごく嫌。


「ヤキモチとかじゃなくて、私ってなんなんだろうって。仕事が出来ない自分が悪いんだけどさ」

「栞奈がヤキモチを妬くなんて初めて知ったな」


ヤキモチじゃないって言っているのに、大和は笑いながらそう言った。


「俺には妬いてくれなかったのに」

「だからヤキモチじゃないよ」


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