ツンデレ専務と恋人協定
私は豚のしょうが焼きと味噌汁を作った。


お弁当を作っていったこともあるし、専務に手料理を披露するのは初めてじゃないけどちょっと緊張する。

お口に会えばいいんだけど、しょうが焼きは庶民的すぎたかな?

いつもフレンチやイタリアンばかり食べてそうだもんね。

私は専務が一口食べるのをジッと見ていた。


「どうですか?」

「よくわかんねぇ」


よくわからない?
それってマズイってこと?

こんなことなら豚肉をケチらないでもうすこし良いものを買っとけばよかった。


「別に普通なのに、栞奈が作ったと思うとうまく感じる」

「え?」

「お前も早く食えよ。冷めるぞ」


専務がさっき言った言葉の意味は理解できなかったけど、美味しそうに食べてくれていて嬉しい。

なんかこうしていると、専務と秘書でもなくて本当の恋人みたいだ。

だけど、私たちは契約の関係でいつかは終わってしまう関係なんだ。



< 95 / 232 >

この作品をシェア

pagetop