夢幻泡影
不審
旅籠から外へ出た山崎と瑛が屯所へ向かおうとする


「え?山崎監察?」

「尾形?どうした?」


瑛の方をチラッと見る


「ご一緒だとは思いませんでした…」


もじもじする尾形を見て


「話せ!」


「島田監察と一緒に長州の者をつけていたところ、瑛が旅籠に入るの目撃したのです。山崎監察の姿には、気づかなかったので、瑛が長州とつながっているかもと、島田監察が報告に行ってしまいました」



沈黙…


「すみません!!」


深々と頭を下げる


「いえ。尾形さんも島田さんもお仕事ですから、気にしないでください!」


にこりと笑い返す


「長州の方を頼む。
俺は瑛を連れて屯所に戻る!」



尾形と分かれ、山崎が瑛と屯所へ




「瑛、俺もついてるさかい、なっ!!」


「山崎さん…」


「ちゃんと話したら、誤解も解ける!」


「は…い…」





幹部が集まっているであろう広間への廊下


山崎は瑛を励ました
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