聖夜に舞い降りた天使







(なんで僕はアンジュの言葉に弱いんだろう……)





結局僕はアンジュの隣に座って毛布を分け合った。

彼女の体温が毛布を通して伝わってくる。





(温かい……)





「ねぇ、もっと近づかないと温まらないでしょ」


アンジュはベッドの隅に座る僕にそう言うと、
すぐ隣に来い、と合図するように自分のすぐ横をポンポンッと叩いた。





「う、ん」


もぞもぞと移動すると彼女のすぐ隣に座る。





途端に彼女のブロンドの髪から清潔で爽やかな香りが鼻をくすぐる。


「ねぇ、これ何の香り…」


言いかけた僕は途端に口を噤む。





(何を言ってるんだ、僕は……)





アンジュはふふっと微笑んだ。


「この毛布、ルネの匂いがする……」


「僕の、匂い?」





「うん……


すごく温かくて…

居心地がよくて…

優しい気持ちになれる匂い……」





そんなことを言われたのは初めてで、胸の奥が熱くなる。




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