聖夜に舞い降りた天使
アンジュが僕の頬を華奢な手で包み込む。










「本当に願いが叶うなんて夢みたい……」










「願い?」










「うん……

あの公園で天に掌を翳してお願いしてたの。





どうか私に『人を愛する』という感情を教えて下さいって……」










「人を、愛する……」















「そう……


そしたらね、ルネが迎えに来てくれたの……」















アンジュは天使のような柔らかな微笑みで僕を包み込んだ。







 
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