聖夜に舞い降りた天使
アンジュの唇をなぞっていた僕の指先をアンジュが僅かに口を開けて軽く咥えた。
甘美な仕草と指先から伝わる温みのある感触が僕を淫らな思いへと引き込む。
「ルネ……
もっとルネを感じたい…
もっと深く感じさせて……」
僕の首元に強く抱きついてきたアンジュの身体を抱き締めると、
そっとベッドに組敷いた。
「アンジュ……
僕もアンジュを感じたい……」
瞳の奥に強い欲情の光を灯した僕に
アンジュはハッとしたように腕を緩めた。
半身を起こして膝立ちになると、身につけている服を次々に脱いでベッドの下へ落とす……
アンジュはその様子を瞳を大きく揺らしながら
じっと見つめていた。
「綺麗……」
「え…」
微睡んでいるかのように少し重たそうな瞼で僕を見上げる彼女は、匂い立つような色香を帯びていた。
「ルネの身体、とっても綺麗……
まるでギリシャ彫刻の彫像みたい。
ねぇ、触れてもいい?」
アンジュがそっと手を伸ばし、僕の胸板に指先で優しく触れる。
触れられた瞬間、ズキンッと電流が走るような痛みが背中を走り、甘い疼きとともに広がっていった。