聖夜に舞い降りた天使
まるで自分のものだと印を刻むかのように、アンジュの身体のいたるところに口づけを落としていく……





アンジュは熱の籠った瞳でその仕草のひとつひとつをじっと見守った。

まるで、一瞬でも逃したくない、というように……










アンジュの敏感な部分に触れる度に漏れる、甘く切ない声がゾクゾクと僕の身体を粟立たせた……










アンジュの可愛らしい胸の膨らみを手で包み込む。


「恥ずか、しい……」


恥じらうアンジュの真っ赤になった顔が、僕の心の奥底に眠っていた嗜虐心を呼び覚ます。





小さなピンクの突起を指で摘んで刺激を与えながらもう一方を口に含んだ。


「んんっ……」


アンジュが唇を噛んで声を抑えようとする。





「声、我慢しないで……
アンジュの声が聞きたい……」


人差し指でアンジュの唇に優しく触れると強ばりがとけた。





「おかしいって思ってるでしょ、誘ったのは私なのにって……


本当はね、恥ずかしいし、不安だし、こわい。


でも…それを上回るぐらい、ルネが欲しくてたまらないの……


こんな気持ち初めてで……

どうしていいか、分からない、の……」










そんな彼女の告白に


(駄目だ……
自制心が、崩される……)





理性の箍が外れてしまいそうだった。










「これ以上、言わないで……

アンジュを本能のままに襲っちゃいそうだから……」





「え……」


アンジュが驚いたように目を見張る。





「これでも
かなり制御してるんだ、必死で……」




< 28 / 55 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop