聖夜に舞い降りた天使






それから1時間ほどして、バタバタという騒がしい音ともにバルト医師と思われる中年の男が病室に入ってきた。

アンジュを見た途端、

「まずい…」

そう一言呟くとベッドの脇のナースコールを押した。

そして、アンジュの心音や瞳孔などひととおりの診察をし、血圧を測っていると先程の看護師が入ってきた。

「すぐに採血とって。あとレントゲンも。
それから抗菌薬と輸血の準備をしてくれ。敗血症にかかったかもしれん。
急いでくれ!」

その緊迫した声に僕の胸が急激に鼓動を速める。

看護師はナースコールを押して他の看護師も呼び出した。

手早く採血し、他の看護師が来ると採血した試験管を渡しながら指示した。

「これ、最優先で回して。
それ終わったら抗菌薬と輸血の準備ね」

そして僕に向き直る。

「さ、レントゲン検査行くわよ」

再びアンジュをストレッチャーに乗せ、レントゲン室へと向かう。

そこからX線、CT、MRIと回るが、レントゲン室はいくつもあるのに検査技師が足りないのか、
それぞれの部屋で患者が待たされていた。

アンジュは最優先とのことで、早く来てくれたようだが、それでも30分は悠に待たされた。


ようやく検査が終わり、部屋に戻ると抗菌薬と輸血の準備がされていた。

複数の看護師がアンジュを取り囲み、酸素マスクや心電図端子、栄養点滴の管や血中酸素を測る為の機械を彼女の身体に繋いでいく。


「まだ検査結果は出ないのかしら……」

ずっとついててくれた看護師が呟いた。


すると、ひとりの看護師が声を荒げた。
「血圧がどんどん降下してます!」


そこへ別の看護師がバルト医師とともに飛び込んできた。





「検査結果でました!敗血症です!!」





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