聖夜に舞い降りた天使
バルト医師が太い針とともに抗菌薬の点滴がアンジュの華奢な腕に打たれ、輸血が施される。
全員が安堵の溜息をついたところで、バルト医師が僕に振り向いた。
「君がアルベールさんをここまで運んでくれたの?」
僕は無言で頷いた。
「ありがとう。君は……?」
「アンジュの……友人、です」
咄嗟に僕は答えた。
バルト医師は驚いたように僕を一瞥した後、少し考えるような仕草をして言った。
「ちょっと、来てくれるかな……」