これは絶対に恋じゃない
「凜可愛いからさ~、好きになっちゃうのはしょうがないけど、一応、凜のこと大事にしてくれる人じゃないと、“親友”の私としてはやっぱり、認められないのよね」
「はは。じゃあ、凜ちゃん口説くには、古谷さんの許可がいるんだ?凜ちゃんも大変だな、口うるさい友達がいると」
「うふふ。まぁ、そーゆことになるかなぁ。てか、やっぱり、広瀬くんってそっちが本性ってかんじ??」
さっきまでの空気とは一変、表情では微笑ましく見える2人だが、会話の内容を聞いているとかなりギスギスしていることがわかる。
「ふ、2人とも、ちょっと落ち着いて…」
慌てて、今にも一触即発しそうな2人を止めようとする私。
その時、ふいに、
…なんか、昔もこういうことあったな…。
『へー、オレ、優しいじゃん?なんか、不満でも?』
『ほぉ。初耳だなー。つか、自分で優しいとかって言っちゃうのって…どうなの、それ?』
あ、…そうだ、悠希と加恵の口喧嘩。
また、昔のことを思い出した。