これは絶対に恋じゃない



「凜可愛いからさ~、好きになっちゃうのはしょうがないけど、一応、凜のこと大事にしてくれる人じゃないと、“親友”の私としてはやっぱり、認められないのよね」



「はは。じゃあ、凜ちゃん口説くには、古谷さんの許可がいるんだ?凜ちゃんも大変だな、口うるさい友達がいると」


「うふふ。まぁ、そーゆことになるかなぁ。てか、やっぱり、広瀬くんってそっちが本性ってかんじ??」



さっきまでの空気とは一変、表情では微笑ましく見える2人だが、会話の内容を聞いているとかなりギスギスしていることがわかる。



「ふ、2人とも、ちょっと落ち着いて…」



慌てて、今にも一触即発しそうな2人を止めようとする私。


その時、ふいに、



…なんか、昔もこういうことあったな…。




『へー、オレ、優しいじゃん?なんか、不満でも?』


『ほぉ。初耳だなー。つか、自分で優しいとかって言っちゃうのって…どうなの、それ?』



あ、…そうだ、悠希と加恵の口喧嘩。



また、昔のことを思い出した。





< 157 / 291 >

この作品をシェア

pagetop