砂~限りある時間のなかで~
まぁ、そうだよね。

私からキスするなんて、予想外だもんね。


「だって、私のこと見てくれないから。」


「えっ?」

「高いところ苦手なら、無理だって言えばいいのに。」


そう言うと、フッと笑って、


「来て。」

と、勇希はポンポンと自分のイスを叩いた。


私が隣にいないとダメなの?


「しょうがないなー。」

私は勇希の隣に座ると、
ギュッと抱きついてきた。

「なっ、何!?」

「俺、みずきが隣にいないとダメみたい。」


何、その甘えたい気質ー!!

子犬みたい。
いや、もしかして前世は犬だったりして…。


母性本能くすぐるよ。


「勇希、可愛いね。」

「うるせー。」

うわっ、反抗期?

「お仕置きするぞ。」




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