砂~限りある時間のなかで~
「西宮さん?」

その後に優しくて聞き覚えのある声。



そして、鋭く頭を打たれたくらいの頭痛に私は気を失った。





チャイムと共に目が覚めた。


「西宮さん、大丈夫?じゃないよな。」

「深田くん。」

そこには深田くんがいた。


「私…」
起き上がろうとしたけど、力が出なくて起き上がれなかった。

「無理しなくていいから。ゆっくり寝て。」
「ごめん。心配かけちゃったよね。」


深田くんは私に悲しい顔をしていた。


いつも見るのは優しくて、明るくて、笑顔が溢れ出してる表情。


こんな表情みるのはじめて。

「何で教えてくれなかったの?」

悲しく冷たい声で発した。



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