ド天然!? 魔女っ子の秘密【2】
「完全復活ね、由良!」
「ありがとう、美玲!おかげで、全部言えたよ!」
「それは私達も頑張った甲斐があるわ。最後は結局、由良に助けられちゃったけど」
あたしは首を横に振ったけど、雅人が「本当にその通りだ」なんて言う。
「ありがとな、由良。由良は命の恩人だ」
「雅人、大袈裟だよ。それに高校の時より強くなったね」
「だろ?」なんて得意気な顔をする雅人に、美玲は「締まりのない顔」とつっこみをいれる。
いつも通りのやり取りに心が緩んで気持ちが落ち着いていくのが分かった。
それからあたしを離した翔太は「今のうちに封印するぞ」と言った。
「魔法石は?」
「え?あ、ここに…」
緊張が緩んだからか、あたしは翔太に言われるがまま魔法石をポケットから取り出した。
「借りる」
翔太はひょいと手のひらから魔法石をとると、一人ショワンウに向かって歩き出してしまった。
そこであたしはようやく気がついた。自分がとんでもないことをしてしまったことに。
「まっ、待って、翔太!」
けれど翔太は魔法石を使って封印結果を作り出そうとしている。
「由良?」
「どうしたんだよ」
美玲も雅人も不思議そうな顔をする。
「ダメなの、今封印なんかしたら」
詳しく説明している時間がなかった。
早く、早く翔太を止めなくちゃ。
「"封印結果"」
「ダメ!やめて、翔太!」
叫んだけれど、既に遅かった。
辺りが光に包まれて、ショワンウは封印されてしまった。
「ありがとう、美玲!おかげで、全部言えたよ!」
「それは私達も頑張った甲斐があるわ。最後は結局、由良に助けられちゃったけど」
あたしは首を横に振ったけど、雅人が「本当にその通りだ」なんて言う。
「ありがとな、由良。由良は命の恩人だ」
「雅人、大袈裟だよ。それに高校の時より強くなったね」
「だろ?」なんて得意気な顔をする雅人に、美玲は「締まりのない顔」とつっこみをいれる。
いつも通りのやり取りに心が緩んで気持ちが落ち着いていくのが分かった。
それからあたしを離した翔太は「今のうちに封印するぞ」と言った。
「魔法石は?」
「え?あ、ここに…」
緊張が緩んだからか、あたしは翔太に言われるがまま魔法石をポケットから取り出した。
「借りる」
翔太はひょいと手のひらから魔法石をとると、一人ショワンウに向かって歩き出してしまった。
そこであたしはようやく気がついた。自分がとんでもないことをしてしまったことに。
「まっ、待って、翔太!」
けれど翔太は魔法石を使って封印結果を作り出そうとしている。
「由良?」
「どうしたんだよ」
美玲も雅人も不思議そうな顔をする。
「ダメなの、今封印なんかしたら」
詳しく説明している時間がなかった。
早く、早く翔太を止めなくちゃ。
「"封印結果"」
「ダメ!やめて、翔太!」
叫んだけれど、既に遅かった。
辺りが光に包まれて、ショワンウは封印されてしまった。