ド天然!? 魔女っ子の秘密【2】
王城の門から一歩中に入ると、そこにはたくさんの花が咲き乱れていた。
赤、ピンク、黄色、白、青、ない色なんて見つからないほどにたくさんの花で彩られている。
「すごいね…」
「ああ…」
思わず言葉が漏れるほどだった。
花が綺麗といえば翔太の家もそうだけれど、ここは。
「…花園みたい」
庭園なんて言葉じゃ言い表せないくらいだ。
どこまでもこの美しい光景が続いているような気さえした。
花々の中に聳える薄い灰色の城壁と深緑の屋根はその重厚感を醸し出して、ああ、本当に王城にやってきたんだと思った。
花園の中を進み、王城に近づいたところで私たちに声をかけてくれる人がいた。
「お待ちしておりました。翔太様、由良様」
守衛の人が言っていたのはこの人だろうと思った。
あたしより小柄でまるまるとしている彼は、白いタキシードをしっかり着込んで恭しくお辞儀する。とても高齢に見えるが、とても元気そうだ。
「私(わたくし)、クリスと申します。王宮内における姫の守護と教育の命を受け持っております。
遠いところからわざわざおいでくださりまして、本当にありがとうございます」
あたし達も慌てて会釈をすると「ではさっそくご案内いたしましょう」と青色のハンカチで汗を拭いている。忙しない人だと思った。いや、それほどまでに事は深刻なのかもしれない。
クリスさんは、王城について大きな4つの塔と中央の大きな講堂で構成されていることを教えてくれた。
赤、ピンク、黄色、白、青、ない色なんて見つからないほどにたくさんの花で彩られている。
「すごいね…」
「ああ…」
思わず言葉が漏れるほどだった。
花が綺麗といえば翔太の家もそうだけれど、ここは。
「…花園みたい」
庭園なんて言葉じゃ言い表せないくらいだ。
どこまでもこの美しい光景が続いているような気さえした。
花々の中に聳える薄い灰色の城壁と深緑の屋根はその重厚感を醸し出して、ああ、本当に王城にやってきたんだと思った。
花園の中を進み、王城に近づいたところで私たちに声をかけてくれる人がいた。
「お待ちしておりました。翔太様、由良様」
守衛の人が言っていたのはこの人だろうと思った。
あたしより小柄でまるまるとしている彼は、白いタキシードをしっかり着込んで恭しくお辞儀する。とても高齢に見えるが、とても元気そうだ。
「私(わたくし)、クリスと申します。王宮内における姫の守護と教育の命を受け持っております。
遠いところからわざわざおいでくださりまして、本当にありがとうございます」
あたし達も慌てて会釈をすると「ではさっそくご案内いたしましょう」と青色のハンカチで汗を拭いている。忙しない人だと思った。いや、それほどまでに事は深刻なのかもしれない。
クリスさんは、王城について大きな4つの塔と中央の大きな講堂で構成されていることを教えてくれた。