ド天然!? 魔女っ子の秘密【2】
晴人さんは頷いた。


「ラトセーヌの泉の水にはこの森の神聖で純粋な魔力が含まれています。その魔力は染み渡るような調和型の魔力で、取り込んだものの魔力を何倍にも増すのです」


言い換えればそれは、どんな人であっても強大な魔力を手にすることができるということだ。だからこそ悪用されないためにラトセーヌの泉には守護者が必要になるのだという。

その守護者はいつも王族から選ばれるそうで、今はジュリア姫がその任についているというわけらしい。


「ラトセーヌの泉の水、それも守護者である姫が祈ったものとなれば、きっと回復も早いでしょう」


小屋を出て泉に向かう中、ひとつ疑問を持ったあたしは翔太に抱きかかえられながら晴人さんに問うた。


「なぜ姫や晴人さんは、あたし達にここまでしてくださるのですか?」


あたしや翔太のように、とまではいかなくとも、腕の立つ強い魔法使いはたくさんいる。魔力切れを引き起こしたら代わりの魔法使いを呼べばいい。

わざわざ魔力を回復させる必要なんてないはずだ。


「姫はあなた方に期待されています。あなた方なら必ず自分を護ってくれるはずだと。それから、自分を助けてくれると」

「助けるって…」

一体、何から?

そう尋ねようとしたとき、泉のほとりで祈りを捧げる姫の姿を見つけた。

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