最後の恋愛Ⅱ
大麦の腕はしっかり私の体に巻きついてるし

その指先は、私の右手に重なって指と指をすりすりと擦り合わせてくるし

見上げたら、もう・・・蕩けさせられそうな目で見つめてくるし

そんなこんなで

大麦の言うように、どう見ても、イチャイチャしてるようにしか見えないだろうし・・・

「ラウンド2は、あ~ん対決よ!」

けど、その多くの問題点を無視して、如月さんは度胸ある言葉を紡いだ。

しかも―

聞きなれない言葉だな・・・

え・・・?

「・・あ~ん・・・?」

と、思わず問い返す。

それは、あれ・・?

あの、食べ物を相手の口に入れる行為・・・ですか?

「おあつらえ向きにお食事も残ってるみたいだし、いいわよね、隼人さん。」

えええ

そんなの、こ、困る。

誰かのお口に、あ~んなんて行為・・・高校生くらいの頃に何回かやったっきりだよ?

いや、っていうか大麦にあ~んて・・・あ~んて!

想像するだけでも、限界突破を感じるですけど?

「如月、悪いけど・・・これが最後の勝負にしてくれるか?」

「・・・どうして?」

大麦頑張れ!

いや、あ~ん対決を容認しようとしているのもどうかと思うけど、とにかくラウンド3は阻止してくれ!

「俺の気持ちは決まってる。だから、こんな勝負してたって意味ないだろ?」
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