最後の恋愛Ⅱ
ラウンド3、たぶん、それをやる意味は本当にない。

けど・・・

如月さんは、やるって言うような気がする。

俯いたまま、微動だとしない如月さんを前に、私の心もズキズキと痛む。

こんな35歳の女より、どう考えても如月さんの方が資産価値あるだろ?

大麦、ほんとに間違ってないのか?

あんたの目は節穴じゃないのか?

「俺は、大和が好きなんだ―、もう、他の女とはできねぇ。」

・・・・

ううう

その眼差しがあんまりにも真剣すぎて、もはや引くレベルです。

けど、同時に胸がきゅんきゅんする。

ああ~

もう、手遅れだ。。。。

手遅れだわ・・・

「・・・ラウンド3は」

ん?

今、如月さん何か言った?

如月さんはパッと顔を上げて繰り返して言った。

「ラウンド3は、日曜日にするから!」

・・・

私は、何も返事をしないまま、大麦を見遣った。

大麦はグラスを傾けて微笑んで言った。

「大和から返事を聞ける日、だな。」

だよね・・・

それ・・・知らないよね?

如月さん・・・。

「朝9時に、遊園地で、待ち合わせね。」

如月さんは言い終えると、くるっと背を向けた。

「・・・待ってるからね!」

私たちの返事は聞かないまま、如月さんは走って、・・・そして、姿を消した。

本当に、一瞬の嵐みたいに―。
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