最後の恋愛Ⅱ
といろいろ、考えるまもなく、気がつくと何故か私の唇は大麦の唇にふさがれていた。

あ・・・うわ・・・

舌が絡まって・・・気持ち良い。

ん・・・?

何か渡してきた・・・?

あ・・・これ、もしやさくらんぼ?!

っていうかく・・・口移し!!!!????

大麦はちゅっと音を立てて唇を離すと、微笑んで言った。

「ウマイだろ?」

う・・・

絶対、このウマイは何かをかけている。

私は、顔を恐らく真っ赤にしながらもぐもぐとさくらんぼを反芻した。

おいしいよ。

このさくらんぼは間違いなくおいしい。

けど・・・、味なんか分かるもんも分からないよ!

「大和・・・、顔、まっか。」

そう耳元で囁いて、頬にキスする。

・・・

いじわるか!

けど、妬いてた気持ちなんか、一気に消えてしまった。

まんまと・・・ってとこなのかな。

単純で嫌になるな。

「・・・もういい。」

と、いう小さな呟きで私は我に返った。

しまった、如月さんがいたんだった。

っていうか、もうラウンド2のこと自体、うっかり忘れ去りそうになってた自分がいる。

ごめん、ごめんね、如月さん・・・。

「言っただろ、答えは明白だって。」

大麦は、めんどくさげに言いつつ、グラスを取った。

「んで、まだやるのか?」
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