最後の恋愛Ⅱ
どうかした―だと?

こんの・・・

セクハラ親父がぁぁ!(自分のが年上だけど)

わなわなと声が震えつつ、耳たぶを手で防御して言う。

「所長、自席にお戻りください。」

あわせて、にっこりと微笑む。

がんばれ、プロ意識!

仕事の鬼と化せ!

大麦は微笑み返して、背中を向けた。

「森くんは、怖いなぁ」

沸き起こる殺意。

何たる返事もないまま、この仕打ち・・・

お前、マジで・・・コロス

ん・・・?

パソコンの画面に仕事場のメールボックスに着信の通知が出た。

・・・

まさか・・・
あの大麦所長が私用のメールを仕事場のメールボックスに送ってきたなんか・・・




何、怒ってるの?




きたよ・・・

いやいや、まさかでしょ

これ、会社のサーバーに繋がってるんだからね?

いくら、社内恋愛が禁止されてないって言ったって、だめでしょこんなの

つか、怒ってるの?って何だよ。

その理由には、察しがつかないってことかい!
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