最後の恋愛Ⅱ
「何言ってんのよぉぉぉっ!」

如月さんはムキーッってなって怒鳴った。

けど、そんなのかまわない。

私は、もう諦めない―。。。。

ずっと


ずっと、私は大麦の手を離さなかった。

大麦の顔を見つめて、自分からキスをねだる。

大麦も応えてくれる。

如月さんが怒る、それの繰り返し。

けど、これは私のだ。

誰にもあげない。

好きだって、言わせたい。

愛してるって言わせたい。

もう一度・・・・・・・・。

夕方、陽が傾くまで

それまでには―。。。。。。



「さて!」

大麦と向かい合って、如月さんと並んで私たちは座っている。

如月さんが、大麦に向かって言った。

「答えを聞く時が来たわよ!」
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