最後の恋愛Ⅱ
大麦はくすっと微笑した。

「その人には、そんな顔するんだ。」

あ、またトーンが低くなった。

ごめんね・・

私、まだ大麦とは付き合ってないんです。

だから、そういう勝負は受けられません。

っていうか、どうやるのさ、その勝負。

想像するのも恐ろしいんですけど・・・

「それは、おもしろそうだな。」

って、何がよ、どこがよ!

全然楽しめないし、面白くないし!

「でしょ?パパ、じゃあ明日からこっちに勤務できるようにしておいてね!今日は、隼人さんのおうちに泊めてもらうわ。」

何っ?

それは、・・・そうか、勝負ってのはそういうことになるよね。

えええ

いやいや、大麦、そうなの?

それでいいの?

私、そういうノリはついていけないけど?

っていうか、付き合ってないから、勝負以前の問題でしょうよ!

「・・・おもしろそう、だけど勝負はしない。」

おお、気持ち盛り上げるだけ盛り上げといての否定。

さすが大麦、本当に鬼畜だね。
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