蒼月の光
「はい。お母さん。お水だよ」
震える手でお母さんに水を渡す。
パリーンッ
私の手の中にあったコップはお母さんの手に渡ることなく床に落ちていった。
さっき割れたと思われる、お皿の隣に透明のガラスは散らばる。
「ほんっと、あんたなんか死ねばいいのに!!!」
バッと机の上に置いてあった灰皿を持ちお母さんは、私の方へ向かう。
「や、やめてよ、お母さん。」
恐怖はどんどん大きくなっていくばかりで、でも頭の中はなぜか冷静で。
ジリジリと迫ってくるお母さんから逃げるように後ろへ下がるが、もう壁と私の距離は0だった。
ニコリと不敵笑うお母さんは灰皿を大きく振りかぶり言った