指先に囚われて…
「…っふ、今山じゃなくて夕でいいよ。本名、今山 夕だからさ」
『いえっ、そ、そんなっ!お客様なので「俺がそう呼んで欲しいんだ、だから夕って呼んで?」
『…っ、はい///夕…さん…は何をお飲みになられますか?』
「ははっ、そんな気を遣わなくていいのに…じゃあ、生ビールくれる?」
『はい、かしこまりました。少々お待ちくださいねっ』
奥の冷蔵庫に瓶ビールを取りにいって、グラスもお盆にのせる。
その間に冷静さを取り戻すように、今までに感じたことのない胸の動悸を抑えるように深く息を吐いた…。