擬装カップル~私は身代わり彼女~
近くて遠い原宿デート
「嫌だね!
何で一緒に帰らなくちゃ行けないの?」

「いいじゃない!竹下通りのクレープ屋さん行きたいの!ねぇ、お願い!」

私は必死に、樹くんの横で手を合わせてお願いをする。

「…クレープ、君の奢りね」

「うん、もちろん」

「クレープ食べたらすぐ帰るからね!
プリクラなんか絶対撮らないからね!」

「えーっ!!何で!?」

何で?プリクラ撮りたくて誘ってるのバレちゃうかなぁ。

「プリクラとか、本当めんどくさい。
何で女子は、ああゆうのが好きな分け?」

「女の子はみんな彼氏と撮りたいもんだよ!」

「どーせ、ラブラブ自慢とかなんでしょ?でも僕らは…」

樹くんが周りの目に気づく。
みんな樹くんのネクタイがリボンになってるのを見てる。

そして、私のリボンがネクタイになっているのも見てる。

「じゃあ、校門で。すぐ帰るからね!」

「分かった。後でね♪」

樹くんに手を降り、私は自分たち教室へ。

やったー!放課後デートだ。
ウキウキして、顔が自然と笑っちゃう。

「ちょっと、何でネクタイしてるの?
もしかして樹くんの?」

「うん。貰っちゃった。えへへ」

真白に答えた瞬間、バン!!
と、私の机を強く叩く音がする。

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