カッコイイ年下君との恋愛事情
「ご、ごめんね。でも、どうしても今日の内に秋くんと話しておきたくて」
「桐谷さんって・・・なんなの」
「なにって・・・」
「突然現れたかと思えば勝手に踏み入ってきて留まって。残していった割に責任取らないし」
「秋くん・・・」
秋くんの言ってることは抽象的で、具体的なことには触れてなくて
だから、私にはそれが何のことなのか、何を伝えようとしてくれてるのか分からなくて
ただただグルグルと頭で考えることしかできなかった
「あいつと・・・いけば?」
「あいつ・・・?」
「・・・・・・カレシと」
「えっ・・・キャッー」
秋くんはそう言って、少しクシャとなったチケットを私に投げて
「秋くんっ」
走って家を出て行ってしまった
「双葉来てるの?!」
沙織先輩は慌てた様子で二階から降りてきた
「今の声どうしッー?!」
あ、そっか・・・私の声が大きかったのかな