カッコイイ年下君との恋愛事情
「・・・・・・双葉?」
「沙織せんぱっ・・」
ダメ・・・だめだよこんなの。
そうわかってるのに
「何かあった?」
沙織先輩に優しくされて、涙が溢れる
「とりあえず、家に上がって」
私が泣くなんて、可笑しいよね
だって多分私、秋くんを傷つけた
さっきも、今も・・・秋くんに笑ったり冷たくしたりされて
秋くんはいつも通りに見せてたのかもしれない
けど、隠しきれてなかった傷ついた表情
だから・・・
「ちょ、なんで泣いてるのよ?どーしたの!?」
泣いて楽になる資格なんて、私にはない
「・・・ぅ・・ひっく・・」
私はただ、誤解を解きたいだけなのに
片想いでも良い
そんなのわかってるよ
でも秋くんに勘違いされたままなんて嫌だったの
彼氏なんていない
私が好きなのは要じゃない
私が好きなのは、アナタだけなのに・・・
"スキです"って、そう言いたいだけなのに・・・