自惚れ男子の取説書【完】
「小田さん、なんでそんなに焦ってるんですか」
「あぁ?そらお前の友達が脅すからだろ。部屋で倒れてるかも、とかよ」
いや、それはそうなんだけど。でもそれは…
「ほっとけば良かったじゃないですか。小田さんがそこまでする必要ないですし、いつも面倒に巻き込んでばっかりで。いや有難いんですけど…小田さんがしなきゃいけないって事にはならない訳で…」
尻すぼみにゴニョゴニョと話す私に釣られるよう、小田さんの勢いもシュンとしぼんでいくのがわかる。
「それは…あれだ…。お前がメールを返さないのが悪い」
はい?
声には出ないけど、脳内ではクエスチョンマークの連打だ。