自惚れ男子の取説書【完】
そっと部屋の扉を開けると、ソファ越しに小田さんの背中が見えた。どうやらテレビでも見ているらしい。
「あのう……」
「あ?やっと着たか…」
私の声に首だけでこちらをむくと着替えたのを確認される。何でかそのまま小田さんの視線は外れなくって…
「…短ぇな……足」
ガッツリとたくしあげたスウェットを見ると、何とも気の毒そうな言い方をされた。
「んなっ!小田さんが長すぎるんですよ!」
「お前、人に借りといてひがむんじゃねぇよ」
「ちがーう!!事実を言ってるんです!」
「それこそ俺も事実を言ってるだけだろ」
180オーバーの小田さんと、160そこそこの私。そりゃサイズが合う訳ないのだ。それをひがむとか人聞きの悪い。