自惚れ男子の取説書【完】
「石川くんに、小田さんが本当に結婚するのか聞いてるんだよ」
「へっ…?えっ…えぇっ!!そっ、それ私って!」
「ふふっ、大丈夫。琴美ちゃんの名前は出してないから安心して」
りっちゃんまでが私の心を読んだみたく答える。
私の焦りを瞬時に理解したらしく、りっちゃんはぱちっと目配せしてみせた。
良かった…けど、なんで?そんなわざわざ聞かなくったって…。
「琴美が言いたい事はわかる。けど、琴美から聞いた話ばっかりじゃない?一応ちゃんと聞いた方が良いと思う」
「改めて聞くのって怖いよね?でも、私もはっきりさせた方が前へ進めると思うの」