もう一つのダイヤモンド
大きな温かい手が、触れる。
もう、怖くはない。
言われたとおりに足を動かす。
「傷はもうきれいになってるし、筋力はまあまあかな。筋トレ、あんまりしてないのは知ってるし。」
と、にやっと笑った先生に言い訳はできないので、へらっと笑ってごまかした。
術後、リハスタッフに教えてもらった筋トレをやるように言われたけれど、あまり出来てはいない。先生は私といるときに、私が筋トレをしてないのを知っているはず。
「出来るときに、やって下さいね。」
先生らしい口調で、私の顔を覗き込んだ。
「じゃあ、靴はいて椅子に戻って。」
「はい。」
そう言った先生は、カルテの入力のため机に向かった。その白衣が覆う広い背中を見つめた。ちゃんとお願いしてみよう。
靴を履いて、椅子に戻ると、先生がちょっと遅れて振り返った。
「術後の経過は良好だし、診察は今日でおしまい。違和感とかあれば、すぐ言ってね。」
それは、プライベートで言えということで、うれしくなる。半年後には…というのは、考えないように追いやる。
「はい。ありがとうございました。」
そう言って、頭を下げた。
本当に、足を治してもらったことも、出会えたことにも、感謝。
もう、怖くはない。
言われたとおりに足を動かす。
「傷はもうきれいになってるし、筋力はまあまあかな。筋トレ、あんまりしてないのは知ってるし。」
と、にやっと笑った先生に言い訳はできないので、へらっと笑ってごまかした。
術後、リハスタッフに教えてもらった筋トレをやるように言われたけれど、あまり出来てはいない。先生は私といるときに、私が筋トレをしてないのを知っているはず。
「出来るときに、やって下さいね。」
先生らしい口調で、私の顔を覗き込んだ。
「じゃあ、靴はいて椅子に戻って。」
「はい。」
そう言った先生は、カルテの入力のため机に向かった。その白衣が覆う広い背中を見つめた。ちゃんとお願いしてみよう。
靴を履いて、椅子に戻ると、先生がちょっと遅れて振り返った。
「術後の経過は良好だし、診察は今日でおしまい。違和感とかあれば、すぐ言ってね。」
それは、プライベートで言えということで、うれしくなる。半年後には…というのは、考えないように追いやる。
「はい。ありがとうございました。」
そう言って、頭を下げた。
本当に、足を治してもらったことも、出会えたことにも、感謝。