もう一つのダイヤモンド
お弁当やお味噌汁を買って、戻るとすぐに先生も薬局へ入ってきた。

薬局の休憩スペースとは言っても、業務スペースとはパーテーションで区切ってあるだけの小さな四人掛けのテーブルと丸椅子。

「先生、どっちのお弁当がいいですか?」

「どっちでも。」

「先生の好きな方をどうぞ。」

「じゃあ、遠慮なく。ありがとう。…それにしても、この状況ですごいナチュラルに先生って呼んでくるよな。俺は診察室で香江って呼びそうになったのに。」

お味噌汁にポットからお湯を入れていた手が止まる。

「白衣とかオペ着だからですかね?」

と疑問系で答えたら、

「香江も白衣だけどさ。」

と笑われた。隼人さんモードの雰囲気に、何かドキドキしてしまう。


院内で、先生と一緒にご飯を食べるなんて、すごく不思議な感じ。

コンビニのお弁当なのに、秘密を共有しているようで、とっても満たされたご飯だった。


「また、明日な。」

「はい。お先に失礼します。」



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