もう一つのダイヤモンド
病院近くの居酒屋の二階。二列に並んだテーブルの周りに集まった人数は30人程度。病棟15、リハ10、薬局5くらいの人数だ。小さい子供がいるスタッフや今日当直のスタッフを考えれば、なかなかの出生率だ。
上座には、院長と4月から他院へと移る、澤田先生、早川先生、大下先生が並んでいた。院長は整形外科医で患者さんの担当もしているから、病棟飲み会では必ず声をかけるのが通例で、そして、飲み好きだから、参加率もいいらしい。
院長がいるわけだから、最初の挨拶・乾杯は院長スタート。
そして、挨拶で…
「3先生方には大変お世話になり…」
という、お決まりのはじまり、そして
「…澤田先生は4月からは、藤が丘病院、その後アメリカに行かれるということで、
「「えーっ」」…ますますの…」
アメリカ行きを言っちゃった。
そして、見事にざわめく周囲。
院長挨拶中なのに、続きはみんな聞いているのかどうか…
「かんぱーい!」
とりあえず始まった途端、一口飲んだかどうかの隼人さんに、
「アメリカ行くんですか?」
とかける高い声が聞こえた。振り返ってみると、苦笑いしている顔が見えた。
隼人さんはアメリカ行きは、あえて言わないと言っていたから、限られた人しか知らないはずだった。
上座には、院長と4月から他院へと移る、澤田先生、早川先生、大下先生が並んでいた。院長は整形外科医で患者さんの担当もしているから、病棟飲み会では必ず声をかけるのが通例で、そして、飲み好きだから、参加率もいいらしい。
院長がいるわけだから、最初の挨拶・乾杯は院長スタート。
そして、挨拶で…
「3先生方には大変お世話になり…」
という、お決まりのはじまり、そして
「…澤田先生は4月からは、藤が丘病院、その後アメリカに行かれるということで、
「「えーっ」」…ますますの…」
アメリカ行きを言っちゃった。
そして、見事にざわめく周囲。
院長挨拶中なのに、続きはみんな聞いているのかどうか…
「かんぱーい!」
とりあえず始まった途端、一口飲んだかどうかの隼人さんに、
「アメリカ行くんですか?」
とかける高い声が聞こえた。振り返ってみると、苦笑いしている顔が見えた。
隼人さんはアメリカ行きは、あえて言わないと言っていたから、限られた人しか知らないはずだった。