冷たい彼-初恋が終わるとき-



大粒の涙がぽたぽたと滴り、紺碧色のスカートを更に深い色に突き落とした。



その水玉模様は私を嘲笑うように増えていく。





「…っうう…」





悔しい。



狡い。



如月さんが羨ましい。



私も小田切君のことが好きなのに…



私だって如月さんみたいに寄り添いたかった。




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