Camp training~誰も救えない~
翌日...

ガラガラガラ....

「皆さん、おはようございます。今朝の朝礼は、強化合宿についてお話をします。」

‘強化合宿’の一言で生徒達はざわつきはじめた。

「強化合宿って!?先生、そんなの聞いていませんが...。」

生徒会長が立ち上がり、そういった。

生徒会長 宮下 一哉(みやした かずや)
三年間生徒会に務めている
身長は178センチ 細身のやや長身
眼鏡をかけていて冷静沈着 責任感は強いが
プレッシャーに弱い一面がある。


「そんなことしなくても、俺らは大丈夫だから。逆に迷惑じゃねぇ?
なぁ、みんな?」

追って発言をしてきたのは、このクラスのリーダー的存在。
いつも、一言二言多い、二瓶 勇人。

リーダー的存在。二瓶 勇人(にへい はやと)
茶髪の短髪。身長は183センチ。スポーツ万能。高偏差値。
特待生で入学したため、クラスで一目置かれている。
クラス全員から信頼されてるため、逆らうものはいない。

その二人の発言の後、他のメンバーたちも率先して、反論に反論を重ねる。
まるで、小規模のデモのように。

その光景を黙って見渡してた水島教師が口を開いた。

「うるさい...、うるさい!うるさい!
これだから馬鹿は困るんだよ!」

教室が一瞬にして、静まり返る。いつもおとなしい水島教師が
声を荒げながら言ったからだ。

「やっと、静かになりましたか?まったく...、知能が良くても人間性に欠ける奴らは、見てて見苦しいですね。
これだからあなた達は、強化合宿に選ばれたんですよ?
先生は、悲しいです。はぁ...悲しい。
私はですね、あなた達が知能が高いだけでなく、人間性も高くないといけないとおもっています。
今の世の中、知能が高いだけでは生き残れないのですよ?わかりますか?
いや、貴方たちみたいなのが、すぐにわかるわけない。
だから、強化合宿で知能と人間性を養うんですよ。いいですか?」


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