夜人【ヨルヒト】さん
「…………」

しゃくりあげながら、トキコはユキオミを見つめ返した。

じっと見上げていたユキオミが、にこりと笑う。

「もちろん俺も行くよ。

相手が無茶苦茶だっていうのは君の家で見た。

一人で行くのはさすがに無理だって分かるしさ。

もし……君のお友達に何かあったなら、警察にも連絡しなきゃいけない」

立ち上がり、ユキオミがトキコに手を差し伸べた。

「生きている人間の方が強い。

怯えが、心を弱くしているだけなんだ。



行こう、トキコちゃん」
< 194 / 199 >

この作品をシェア

pagetop