ご近所さん的恋事情
完全に元の顔色を取り戻した渉は、眉間に皺を寄せる。


「ふーん」


「あ、私、何を言ったんだろう。ハハハ…」


瑠璃子は渉に言ってしまった一言が余計なことだったと思い、誤魔化すように渇いた笑い声を発する。

渉は目を泳がす瑠璃子を見て、口元を緩ませて、少し意地悪な目をする。


「俺は瑠璃子さんのほうがずっとかわいいと思うんだけどね。フッ…」


「え?私?いやいや、私なんてかわいいと言われる年頃でもないし、全然だよ」


今度は瑠璃子のほうが頬を赤くした。


「あはは!そういうところがめちゃくちゃかわいいよ。瑠璃子さん、彼氏いるの?」


渉は自分が上位に立ちたいのだ。男としてのプライドかもしれない。からかわれるよりもからかいたい。


「もう、からかわないで。彼氏は…いない」


「お!渉くん、チャンスじゃない?瑠璃子ちゃん、渉くんなんてどう?おすすめだよ」
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