ご近所さん的恋事情
「やっぱりモテるのね?」


「あはは、瑠璃子さんも言う?モテないよ。モテないから、今一人だし、こうやってここで飲んでいるんだよ」


飾らない男…そんな言葉も渉に当てはまる。モテないとはいうけれど、モテていることが分かってないだけだ。告白されてないから、モテないと思い込んでいる。自分に自信がないわけではないが、少し無頓着なところがある。

周りの視線を全く気にしない。


「渉くんが今、一人なのは別れたからだろ?まだ次に進めない?」


「あはは、次?そんな簡単には無理だよ」


やっぱり店長はデリカシーに欠けている。渉は最愛の恋人と別れてからまだ一年経っていない。心の傷はまだ十分に癒されてはいない。けれど、新しい恋は無理でも、気持ちは前に向いている。

時々思い出すことがあるけど、それはただの思い出であって、未練があるからではない。


「うんうん、簡単に出来ないのが恋愛なんだよね。難しいよねー」
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