ご近所さん的恋事情
瑠璃子の言葉からは様々な意味が取れる。恋愛にはいろんなパターンがあるし、それぞれの思いが交差していて、交わらないことのほうが多かったりする、

瑠璃子にしても、恋はここ数年ご無沙汰だ。今、好きな人がいるかと聞かれたら、いないと即答出来る。恋人もいなければ好きな人もいない。

寂しい女だと言われるかもしれない。先月、マンションを購入して一人暮らしを始めたことは、まだ親しい人しか知らないが、みんな「寂しくないの?」と口を揃えていた。

寂しくないと言い切ることはできない。

でも、寂しいからと好きでもない人と付き合うことは望まない。


「瑠璃子さんは恋愛をしたいの?」


「したいといったらしたいけど、自然に任せるという感じかな。結婚だって、人並みにしたいと思うけど、したいと思える人に出会えないというか、タイミングが合わないというか…あー、もう、難しい…」


渉の質問に完全な答を出せなかった。
< 19 / 69 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop