ご近所さん的恋事情
*****

4年後…萱森家。

「こんにちはー!」


「瑠璃子さん、なおくん、いらっしゃい」


瑠璃子はもうすぐ3歳になる息子の尚(なお)を連れて、歩いて数分のところにある渉の実家にやって来た。萱森家には一週間後が出産予定日になる葵が里帰りしていた。葵は大きいお腹をさすりながら、二人を出迎える。

「ほんと大きいわね」


「おっきーい!あはは!」


尚は楽しそうに葵をお腹に顔をつける。何か聞こえてくるのだろうか。子供だけに感じる何かがあるのかもしれない。


「なおくんの笑い方はお兄ちゃんにそっくりだよね」


「うん、パパによく似てるよ。葵ちゃんの子はどっちに似るかな?楽しみだね」


「それを言うなら、瑠璃子さんのお腹の子だって、どっちに似るか楽しみじゃない?」


瑠璃子は二人目を身籠っている。まだ3ヶ月なのでお腹の膨らみはないがもう一つの命があると思うとついさすってしまう。
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