続・生意気毒舌年下男子
『もしもしぃ?』
出たは出たけど。
女の人、呂律がまわっていない。
お酒でも飲んだのかな?
こんな昼間っから。
怒りを覚えたけど、冷静を保った。
「突然のお電話すいません。
お隣の、上野と申します」
『上野さぁん?
どうしたのかしらぁ?』
間延びした話し方、マジでムカつく。
「早乙女二瑚くん、今あたしの家にいるんですけど。
その後報告を、と思いまして」
『二瑚ぉ?
あーそう、イッちゃんに伝えておくわぁ』
「イッちゃん?」
暫く考え、あたしは聞いてみる。
「もしかしてあなた…鏡花さん、ですか?」
『あらぁ。
アタシのこと、知っているのぉ?』
二瑚のお父さんの、一子さん公認の愛人だ。
派手な感じなんだけど、かなり美人なんだよね。
「二瑚から少しだけ聞いたことあるんです」
鏡花さんの言った“イッちゃん”とは、恐らく一子さんのこと。
鏡花さんと一子さんは、学生時代仲良かったみたいだからね。
親しい呼び方をしても、良いと思ったんだ。