蜂蜜漬け紳士の食べ方
伊達からの不穏な発言に、アキはガバリと彼に詰め寄った。
「それ、どういう意味ですか!まさかプロ」
「あれ。もう二日酔いはいいのかな?」
「…あっ」
ニヤニヤと口端を歪める伊達は、楽しそうにアキを再びベッドへ押し倒す。
「……もちろん、そのままの意味だよ」
伊達から軽く唇に吸いつかれ、アキは照れを隠すように一言返す。
「だ、伊達さんって、こんな事言う人でしたっけ…」
伊達が、ニッコリと笑った。
「うん。これからは我慢せず、好きな子を思いっきり愛でようと思ってね」
「め、愛でるっていうのはどういう…」
「何、具体的に聞きたいのかい?君も野暮だねぇ」
伊達が自分のシャツボタンを開け始める。
そこから見え始める鎖骨に、アキが「チェックアウトの時間が!」と抵抗の声を上げた。
「心配無用。そんな事もあろうかと、チェックアウトの時間をぎりぎりまで伸ばしてもらってきたから」
「ひ、ひきょう…」
「その卑怯なおじさんを好きになったのは君だろう?」
「…そんな私を好きになったのは、伊達さんじゃないですか」
「大分生意気になってきたね。
圭介、って呼ばないと手加減してあげないよ」
彼の名前を口にしたのと、再びベッドへ雪崩れ込んだのはほぼ同時だった。
完
