罰ゲームでヤンキー君に告白されました。
「なんだよ」
「ど、どうして私と付きあおうなんて思ったんですか」
「なんとなく」
なんとなくって……。もうちょっと詳しく!
「お前、俺のすることに文句でもあんのかよ!?」
怖っ!
「い、いえ、そんなめっそうもない!」
なんか怒られたし。
うぅ、もう帰りたい。
なんだか話しかけても怒られるだけなのでまた黙っていると、大神君は自分の制服に手をいれごそごそと動かした。
何が出てくるんだ!?
怯えていると、黒いスマホが出てきた。
「LINE教えて」
「は、はいっ」
連絡先……。
ちょっと教えるの怖いけど、できれば断りたいけど、仕方ないよね。
私は自分のバーコードを表示する。
「えっと、これを読み取ってもらえれば」
すると龍也君は、変な物でも食べたあとのような納得のいかない顔をしていた。
「あの……どうしたんですか?」
「いや、お前そういうのやってなさそうだから」
「一応してますよ。会話するのは仲のいい友だちだけですが」
「……ふーん」
「じゃあ、これからは携帯で連絡するから」
「は、はぁ」
龍也君は私に何の連絡をする気なんだろう。
まさか今日の運勢を教えてくれるわけでもないだろう。