罰ゲームでヤンキー君に告白されました。


歩いていたら、無意識にあの公園に来てしまった。


初めて一緒に帰って、メロンパンを食べた場所。
龍也君にお別れを告げた場所。


どうしてこんなところに来たんだろ。


寒いし、そろそろ雪も積もりそうだし。


さっさと家に帰ろう。
しかし、公園に誰かいたのでついついそちらに注目する。


「えっ」


驚いたことにあの小学生の女の子は、今日も逆上がりの練習をしていた。

嘘でしょ!?
こんなに寒いのに。


すごすぎる、あの子。
ちょっと雪がちらついてるのに。
子供だから!?


にしても、手が真っ赤になってるし。



その子のひたむきな表情には、惹かれるものがあった。


どうしてそんなに頑張れるんだろう。
怖くないのかな。
頑張ってもできないかもしれないって。


隣には相変わらずそれを応援している仲のいいお友達もいる。
本当に仲がいいんだなぁ。


「頑張って、もうちょっとだよ!」


応援する声につられ、彼女のことをちょっと遠くから見守った。


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