運び屋の受難


「……はぁ、だるい」

何とか逃げ切った。
人通りの少ない道を歩く。

警察とやらは嫌いだ。
正義の名のもとに執拗に追いかけて来る。鬱陶しくてありゃしない。

「仕事、片付けないと」

黒いアタッシュケースを見つめ、呟いた。
私はこの中身を知らない。

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