もしも私がーcasket in cremtion。

「なっ!御主ら正気か!?」

 ディーガスが驚愕すると

「正気も正気!元々、僕ら圭子ちゃん殺す気なかったんだよ。」
 と、靭が笑う。

「見つからなきゃ良いって思ってたし、いざとなったら逃がそうとも思ってたな。俺らが譲ちゃん家に押しかけたのだって、俺らの代わりの奴らが来たら守ろうと思ったからだし」

「ねぇ!」

永璃がやわらかに言うと、靭がそれに同意した。
でも幟呉は

「俺は、殺す気だったぞ」

「ええ?マジで!?」

「マジだが?」

 不満か? と言うように靭を一瞥して、片眉を上げる。

「押しかけたのだって、行く当てが無かったからだし、便利だったしな。でも、あいつの言いなりになるのは、いいかげんムカつくからな。」

(……)

 心の中で無言になるのは初めてだわ。
 殺す気だったってのは、まあ……譲歩するとして、便利だったって……便利だったって!!
幟呉、あいつ……本っ当に良い性格してるわ!

「靭、幟呉は多分本気だぞ、こういう奴だ。」

「……だよね。」

 永璃と靭が呆れてため息をつくと、ディーガスが

「実にいぶせし!追い詰められて死ぬが良い!」
と捨て台詞を残し、飛び立った。

「行っちまったな。良いのか?二人とも。」

「なぁに言ってんのさ!今さら! でも、幟呉は良かったの?」

「ああ、お前らと同じ気持ちだ。それに、俺はアイツが嫌いだからな。」

「あははは、前も言ってたもんね。」

「あそこで一番の権力者にむかって嫌いって、お前結構度胸あるよなぁ。」

そんなほのぼのとした光景を見ながら

(何で?何笑ってるの!?)
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