俺とお子ちゃま彼女
翌日━


雪哉の宿題が全て終わることなく迎えた始業式…別名:作戦実行日。


俺たちは別々にそれぞれの友達と学校に行った。


教室に着いて俺は既に来ていた小谷さんの隣に座る。


もうすぐ雪哉が俺のクラスに来るはず…。


上手くいくといいなぁ。


相手があの小谷さんでも、雪哉が幸せになれればいいんだ。


…あれ?


クラスがざわつきはじめた。


なんの騒ぎだ?


俺はざわついている方向を見た。


「ゆき…や…。」


ざわつきの原因は作戦を実行しにきた雪哉だった。


さすが雪哉だな。


雪哉は学年を問わずモテる。


「兄貴!」


雪哉が俺を呼んだ。


その瞬間、ざわつきが大きくなる。


なぜかというと…雪哉と俺が兄弟だなんて誰も知らないからだ。


俺と雪哉はちょっと似てるけど、眼鏡をかけているからあまりわからない。


「水島くんがあの雪哉くんのお兄ちゃん!?」


「うそー!?」


こんな声が聞こえる。


「兄貴…これ何!?」


やっと雪哉が俺の席に来た。


雪哉にはモテるという自覚がないらしい。


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