ミャウミャウにキスを。
「ミャウミャウ、お前まで居なくなるなよ…凛の奴、どうなっちゃったか、分からないし。」

優しいね、正史。

「俺が悪いんだ…お前、元気になってくれよ‼」

正史の部屋で過ごした数週間。
猫になっちゃったけど、
楽しかった。

ありがとう、正史。
ミャウ〜って、弱く鳴いた。

正史が、私の顔に唇をつけた。
彼の目から涙が。
ポタポタっと、落ちる。
熱い。
私の顔に落ちた。


その時。


白い光。


満月がさしてる。
その光が、どんどん大きくなる。
辺りが、光で溢れた。
< 22 / 24 >

この作品をシェア

pagetop