sunflower



「春、行くぞ。」

誰が何を言っても、春は反応をしない。

動こうとしない。


バチンッ

春の頬を、瑞穂が平手打ちした。


「和は死んじゃいない!
 早く病院に行くぞ。」

瑞穂はそう言って春の腕を引っ張る。

いつになく、瑞穂は頼もしい。


私達は、タクシーに乗って

和が運ばれた病院に向かった。


病院に着くと、和のお母さんがいた。

「和ー!!私を一人にしないでぇ!!!」

和のお母さんは、椅子に座って大声で泣いていた。


「俺は・・俺は・・・!!!」

「春!しっかりして!!
 さっき瑞穂に殴られてわかんなかったの!?
 春までどうかしちゃだめでしょ!!?
 子どもみたいに泣いてないで、
 早くお母さんを慰めなさい。」

由香の説教。

まるで瑞穂みたいだ。


春は涙を拭い、和のお母さんの隣に座って

何かを話している。




< 173 / 271 >

この作品をシェア

pagetop